
私たちが日常生活を送る上で切っても切れない関係にある道具の一つが洗剤です。
しかし、一言で洗剤と言ってもその種類は千差万別で洗剤の種類によって落としやすい汚れも全然違うものなのです。
今回はそんな洗剤の種類と特徴について紹介します。
まず、一番多いのが合成洗剤です。
この洗剤の多くには界面活性剤というものが含まれていて、この界面活性剤が油と水を結びつけて汚れを落としていくのです。
合成洗剤には酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性の5段階の液性に分かれていて、酸性が強いと尿石や石鹸カスを落としやすく、アルカリ性が強いと油汚れやシミによく効きます。
但し、どちらも強すぎると汚れのついていた材質そのものにダメージを与えてしまうのであんまり強いものを使用しすぎるのも問題です。
他にも、洗浄剤や漂白剤、研磨剤といったものが洗剤には含まれます。
洗浄剤は言ってみれば合成洗剤よりも強力な洗剤といった感じです。なので、使用する場所はカビ取り剤、発泡タイプのパイプ用洗剤などかなり限定されます。
漂白剤は名前の通り色素を分解して白くするものです。
酸素の力で白くする酸化型と、酸素を無くして白くする還元型の2種類があります。
どちらかというと塩素系の方が威力が強いです。
そして、研磨剤は研磨剤そのものとして見かけることは少ないかもしれません。
しかし、クレンザーは聞いたことがある人は多いと思います。これは界面活性剤に研磨剤を加えたものを指しているのです。このように洗剤それぞれの持ち味を分かった上で掃除をするとより効率的になりますよ。
粉末洗剤と液体洗剤どちらが良いのか?

消費者の様々なニーズに応えて、今や洗剤の種類は百花繚乱といってもいい時代。でも選べる種類が増えれば増えるほど、どれを選んだらいいのかわからない!という疑問は尽きませんよね。
特に昔からある粉末洗剤と最近増えてきた液体洗剤のどちらがいいのか?は人によって意見が違っていたりしてどちらを選べばいいのか迷うところです。結局のところ、粉末洗剤と液体洗剤はどちらがいいのでしょうか?
実は粉末か液体か、はニーズとコストによって選ぶべきところだったりします。というのも洗剤の効果は、洗濯に使われる水によって大きく左右されるところだからです。
洗剤がよく溶け、また少量の洗剤でもしっかり汚れを落とせる軟水ならば、1回当たりのコストがより少なくて済む粉末洗剤を用いると良いでしょう。
一方、洗剤が溶けにくく、ある程度以上の洗剤を入れないと汚れが落ちにくい硬度の高い水で粉末洗剤を使うと、溶け残りが起きたりむしろ洗剤自体が新たな汚れになってしまったりでトラブルの元になりますから、液体洗剤を使うことが推奨されます。
硬度の高い水?とお思いの方は住んでいる場所を考えて下さい。内陸部・山間に住んでいる場合、水道水の硬度は大抵高めですので洗濯の際には注意が必要です。
また風呂の残り水を使う場合も要注意。もし入浴剤やバスソルトなどを使っているなら、残り水中のミネラル分(=硬度)はかなり高くなっていますので、粉末洗剤を使うといらぬトラブルを招くことにもなります。
なかなか洗濯に使われる水まで気は回らないものですが、洗剤を選ぶ際には少し考慮に入れてみて下さい。より効果的な洗剤を使うことが、毎日の洗濯を効率よく行うコツですよ!
「まぜるな危険」はなぜ危険なのか

私たちが日常生活を送る上で欠かせない存在である日用品の一つが洗剤ですよね。
食器洗いから染み抜き、カビ取り剤まで私たちの生活は洗剤によってかなり支えられているといえます。
しかし、洗剤もひとたび使い方を間違えると非常に危険な存在でもあるのです。
例えば、よく洗剤によっては「まぜるな危険」と書かれているものあるのを見たことが誰もが一度はあるのではないでしょうか?
では、なんで混ぜたら危険なのかを知っていますか?
それは「化学反応」が起きてしまうからです。
塩素系の漂白剤と酸性洗剤を混ぜてしまうと化学反応が起きてしまい人間にとって有毒な塩素ガスが発生してしまいます。
この塩素ガスを吸い込んでしまうと最悪の場合死に至るケースもあるのです。
このような、人体的に危険だから他の洗剤などと混ぜるなといった注意を呼びかけている洗剤は多いですが混ぜるのがいけないのは危険という理由だけではありません。
酸性洗剤は塩素系の漂白剤と混ぜると上述の通り非常に有毒なガスを生み出しますが、一方でもしアルカリ性洗剤と併用してしまうと酸性とアルカリ性は中和作用を起こしてそれぞれの洗剤が本来持っている洗浄能力を大きく落としてしまう恐れがあるからです。
下手に、適当な洗剤の利用をしていると全く意味がなかったなんていうこともあるのです。化学製品というのは使い方次第で危険を生むこともあれば、効果を出さないこともあります。洗剤の使用くれぐれも正しい方法で行うようにしましょう。
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