
エプロンや子供用のスモック等に付きやすい「油汚れ」の染み。何度洗っても落ちないし、漂白剤に付けても駄目…と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、洗濯用の漂白剤は基本的にはシミの「色素」に働きかけるものであるため、油分を分解しきれていないことが多いのです。そのためシミの色素部分は多少抜けても、油分が繊維の中に留まり、その部分だけが変色したかのようにシミが残ってしまいます。
もちろんクリーニングに出せば落ちることも多いシミですが、わざわざエプロンをプロに頼むのはちょっと躊躇いますよね。こんな時に活躍してくれるのは「洗濯用洗剤」ではなく「住居用」の洗剤です。
中でも台所の換気扇、グリル、五徳などを洗浄するための強力なスプレータイプのものが適しています。一般的な洗濯用洗剤が「中性」であるのに対し、キッチン用の強力な洗剤は「強アルカリ性」。
アルカリは油に吸着して溶解する力が強く、油汚れに対して強い効果を発揮してくれます。軽いシミであれば5%程度の薄めの溶液を作り、タオルに含ませて叩くだけでも十分。
ただ何度も洗濯を重ねても落ちないシミの場合、シミに対して直接スプレーし、優しくもみ洗いをします。この時に強くこすったり、ブラシ等を使わないのがコツ。強アルカリの溶液は生地に対しての効果が強いため、強い摩擦を起こすとその部分だけが色剥げを起こす可能性があります。
シミが抜けたらすぐに水洗いをし、もう一度仕上げに中性洗剤で洗いましょう。なおこの方法は薄い生地の場合、生地自体を痛める可能性があります。
シルク等のデリケートな素材は避けましょう。厚手のコットンやキャンバス素材など、しっかりとした素材に向いている方法です。