
「困ったシミ」の代表的なものとしてよく挙げられるのが「血」のシミ。すぐに水で洗ってしまえば汚れは殆ど落ちるのですが、知らないうちにシミが出来てしまったりして時間が経過してしまうと非常にガンコで落ちづらいものに変化するのが特徴です。
また広範囲の血液のシミに対して酵素系漂白剤などを使うと、中心部分は漂白できたのにシミの周辺部分が変色して残ってしまう、いわゆる「輪染み」の状態によくなってしまいます。
血液のシミはこのような状態になってしまうと通常の洗濯を何度重ねても落ちないため、泣く泣く「捨てる」決断をしている人も多いのではないでしょうか?
でも、ここで諦めることはありません。ガンコな血液のシミに対しては「アンモニア水」を使ってみましょう。
アンモニア水(水酸化アンモニウム)とは、科学的に合成された窒素原料のこと。髪を染めるカラー液や、美容院で使うパーマ液に入っているものと言うと、特徴的な独特の香りが想像しやすいと思います。
蚊等の虫さされの消毒として使われることもありますが、昔から衣料を拭いて洗浄消毒するためにも使われてきたのです。アンモニア水は薬局で販売しており、小瓶であればかなり安価に手に入れることができます。
アンモニア水でシミ抜きをする場合には、コットンやガーゼ等に適量を含ませ、叩くようにしながらシミに水分を浸していきます。
この段階でも十分シミは落ちますが、すぐに落ちないガンコなシミの場合には20分〜1時間程度放置してシミを溶かしましょう。
シミが抜けきったら中性洗剤を溶かした水でしっかりと洗い、最後にすすぎで仕上げます。
なおアンモニア水を使う場合、前述のとおり刺激臭がするため、部屋の換気を良くし、できたらマスクなどで鼻を覆っておいた方が無難です。
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