
まずは摘むことから始める
スパゲッティミートソースを衣服にこぼすと、絶望感に近い感情に囚われますね。こんなに色の濃いものを零してしまったのだから、容易には取れるはずないという諦めにも似た境地に陥ると思います。確かに、ミートソースは普通にしていたら、なかなか落ちません。直ぐに脱いで洗濯機で洗っても残りますね。
ミートソースは、油溶性なので、水には簡単に溶けません。間違いをする人は、慌てて焦ってしまい水で濡らして何とかしようと画策します。しかし最初に水を使えば染みはただ広がるだけなのです。ミートソースは基本的には油溶性なのですが、水溶性も含まれています。
最初に表面に出るのが油溶性なので、最初から水で対処しようとするのが、間違いの元なのです。寧ろ最初にするべきは、ミートソースの染みを摘んで捨てることです。油溶性のものは衣服などに落ちると、まず繊維に弾かれて浮き上がりそのまま乗っています。
しかしそのままにしていたら、いずれ浸透しますから、繊維が弾いているうちに、ティッシュなどで、そっと摘んで捨てることが大切になるのです。すると意外に傷は浅かった・・という状態になっていませんか?もしそこで大部分のミートソースを除去することができたなら、あとは水溶性部分ですから洗濯してください。
それでもダメなら中性洗剤で染み抜き
摘んでも遅かった場合、台所洗剤などの主成分である中性洗剤を使います。油溶性の特徴が際立ち、最初は水溶性の姿を微塵も見せないミートソースなので、油溶性の対処法をそのまま実践するのが染み取りの近道です。中性洗剤は、油を落とす効果が絶大なので、ミートソースの染み部分に少量たらして、叩いて落とします。
根気よく叩き続けてください。気の遠くなる時間だと思うかもしれませんが、その甲斐あってしばらくすると、中性洗剤によって分解されたミートソースが消え始めます。その後は洗濯機で普通に洗います。これで落ちるはずです。
最終的には酸素性漂白剤
がしかし・・中性洗剤でも落なかったのなら、最後は酸素性漂白剤を使うしかありません。ここまで尽力しているのなら、油溶性は破壊されています。残りは水溶性の部分です。酸素性漂白剤は、水溶性にのみ効果を発揮します。
なので、初期段階でこの奥の手を使っても無意味であることは覚えておいて欲しいと思います。ミートソースの油分を取り除いても、なお落ない染みに酸素性漂白剤は功を奏します。30度程のぬるま湯にミートソースの付いた衣服を浸し酸素性漂白剤でつけ置きします。
その後絞って洗濯機で洗います。ここで注意して欲しいのが、あくまでも使用するのは酸素性漂白剤です。間違っても塩素性漂白剤を使わないでください。余りにも力が強いので、ミートソースどころか、衣服の色も溶かしてしまいます。
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