
重曹やオイルを使った方法など、シミを落とせる方法には様々なものがありますが、一度試してみても「シミが落ちきらなかった…」ということもあるかもしれません。
でもそんな時、「この方法では駄目!」とすぐに別の方法に切り替えることはありません。ちょっとした工夫をプラスすることで、シミ抜きの効果はグッとアップしてくれるんですよ。
特に油汚れや口紅などの強い色素に対しては、衣類の「温度」が重要になります。繊維の温度が高まれば、油脂や色素が溶けて浮き出し、簡単なシミであれば石鹸で洗う程度でも落ちることがあるのです。
シミに適した温度はそのシミの原因によっても多少異なりますが、一般的には摂氏50度程度、それでも落ちなければ60度程度で油分が溶解するとされています。
だからと言って、「熱いお湯」をいきなりかければいいとは限りません。水分を吸うことでシミが広範囲に広がる恐れもありますし、ウール等の場合には縮みの原因ともなってしまいます。
こんな時に活躍してくれるのが「ドライヤー」。「ドライヤーの温風をかける」と言うと「乾燥しそう」と思われそうですが、もちろん温風を一瞬かけた程度では布地が乾燥するだけで、シミが溶けるほどには温度は上がらないものです。
一点に向かって温風を継続してかけていくことで繊維の温度が高まり、シミの原因となる油分・色素を浮かせてくれます。また酵素系の漂白成分を持った溶剤の作用も、衣類の温度が上がることで一層上がります。
染み抜き効果を持った水分をシミの部分に染み込ませたら、ドライヤーをシミの箇所から15センチ程度離し、20秒程度温風をかけ続けましょう。シミが浮いたところですぐに軽くもみ洗いをすれば、浮いた汚れを落とすことができます。
なお、血液と卵類(マヨネーズ)等のシミは高温になると凝固してしまうため、このドライヤーで浮かせる方法には向いていませんからご注意下さい。
東京都 30代後半女性 neko_taさんからの投稿
こちらの記事はアンケートによる原稿を投稿しています。タグ:ドライヤー